自作ターンスタイルアンテナ

ターンスタイルの詳細について、リクエストありましたのでご紹介します。
作ったときの資料がどこかに行ってしまったので、一度おろして寸法、構造を確認しました。(五味淵さんからQFH借りて使ってみるのでおろす必要もあった)

まず、各部の写真を見てください。説明は追って書き足します。

書き足しました(17mar2001)


アンテナのクローズアップです。自作といっても、第一電波工業(ダイアモンドアンテナ)のA144S5という144MHz帯のハム用アンテナの改造です。



2本のラジエータに位相差を与えて給電し円偏波を作ります。


位相差を与えつつ50オームに整合させるため、Qマッチセクションという手法でインピーダンスを調整します。75オームの同軸ケーブルを少々使います。ケーブルのつなぎにコネクタを多用するのが欠点です。


インピーダンスをあわせるため、給電部のマッチングボックスの内部の配線を変更します。

オリジナルではU字バランが入っていますが、このバランをとって直接給電するように改造します。給電するケーブルの芯線を赤、外皮を白のワイヤーで配線しました。2つの給電部を同じ様に改造しておきます。
二つの給電部に仮に(A)と(B)と言う名前をつけておきます。
芯線側をA、Bとし、外皮側をA’、B’とします。



各エレメントの長さは以下の通りです。

マストには直径25mmのアルミパイプを使いました。
また、AとBは実際には50mmずらして取り付けています。


2つのエレメントに90°の位相差をあたえ、かつ受信機から見て50Ωになるように以下のような移相ライン、インピーダンス変換ラインを作ります。

ケーブルの写真と見比べてください。

ケーブル間の接続にM型コネクタを使いましたので、ケーブル長はこれより若干短くなります。

AとBを入れ替えて円偏波の回転方向を変えてみましたが、受信画面にあまり変化はありませんでした。

この項一応終わり。

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