気象衛星の信号受信

 



1999年2月24日7時23分NOAA15ノイズが入って残念
やっぱりHRPTの方が良いですね。当たり前か。


1999年4月28日6時11分 NOAA15 APT
多分 台風1号....違うかな?
上の画像は下の画像の一部。

気象衛星NOAA

気象庁気象無線模写通報

 

1.気象衛星NOAA

NOAAは、アメリカ National Oceanic and Atmospheric Administration の人工衛星です。低軌道の円軌道で約6時間毎(おおざっぱに言えば早朝、お昼、夕方、深夜)に日本上空を通過します。日によっては、約1時間30分おいて2回連続して上空を通過します。地表の画像をVHF(低解像度)、UHF(高解像度)の電波で送ってきています。VHFの電波は比較的簡単な設備で受信でき、パソコンで画像を表示することができます。

受信に必要なもの

  条件 私の場合 備考
アンテナ 137MHz用ターンスタイル等の右回転円偏波アンテナ 自作しました(写真を見てね) 衛星の信号は比較的強いので無指向性のアンテナでOK。直線偏波アンテナを位相差給電するのではなくQFHアンテナがより良好。
受信機 137.5MHz(NOAA12)、137.62MHz(NOAA14)のFM電波を選択度帯域50KHzで受信できるもの。 ICOMのIC−PCR1000 選択度50KHzがミソ。アマチュア無線用のトランシーバでは帯域が狭くきれいな絵にならない。IC−R8500に50KHzがなくて残念。
パソコン windows95マシーン。サウンドカードが入っていること。486では辛い。 celeron448MHz+SB16 受信機制御プログラム+軌道予測プログラム+画像復調プログラムが同時に快適に動く環境を作ってあげましょう。
軌道予測プログラム 衛星がいつくるか計算できること(当たり前だ) Winorbit3.5 ほかにもたくさんあります
軌道要素データ 軌道予測プログラムとフォーマットがあっていること。最新データであること。 横浜こども科学館のwebからダウンロード。 Webから持ってきたweather.txtをweather.2liとリネームして\winorbit\keps\にコピーしておくとwinorbitのデータベースが更新される。
画像復調プログラム サウンドカード取り込みができること。 WXSat2.4e フリーウエアなのがうれしい。画像をBMPファイルとして保存しながら、受信機からの信号をWAVファイルで保存できる。

受信画像の例

6nov98.JPG (21518 バイト)1998年11月6日13時NOAA14

東北・北海道が見えています。くもの模様がきれいです。

クロス八木ではフェーシングの影響でノイズが入りますね。QFHアンテナではもっとよいそうです。製作中ですので、出来上がったらご報告いたします。

UHFで送信されている高解像度の画像は、梶川さんのホームページでご覧になれます。

 

2.気象庁気象無線模写通報

FAXのことです。

ひまわりの画像のほか、いろいろな気象図を短波帯で24時間(休み時間はありますが)通報しています。FAX復調のためのハード、ソフトの動作確認にどうぞ。

私の居住地(埼玉県朝霞市)では、3622KHz(WHITE+400Hz、BLACK−400Hz)が良好に受信できます。

ほかに、

7305KHz
9970KHz
13597KHz
18220KHz
23522.9KHz

でも送信しています。(13M、18M、23Mは受信したことありません)
ひまわりの画像は、0110、0710、1310、1910(UTC)に通報されます。

10182211.jpg (42480 バイト)

気象模写通報受信の例(1998年10月18日22時10分、3622.5KHz IC−R8500でUSB3620.6KHzに設定)

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